
Ankiってすごいアプリだけど、多機能すぎてどう使っていいか分からないんだよねぇ・・・。
暗記アプリの先駆けとも言えるAnki。
私も10年以上前から使い続けていますが、多機能すぎるところがネックでなかなか使いこなせずにいました。
最近新しい勉強を始めたことをきっかけに、Ankiの効率的な使い方を見直してみました。
「Anki使ってみたいけど設定がめんどくさそう」
「とにかく楽にたくさんボキャビルしたい」
という方には参考になると思います。
Ankiの簡単な概要

まずAnkiについて本当に簡単に紹介します。
Ankiは約15年ほど前に誕生したオープンソフトウェアの暗記webサービスです。
英単語帳としてはもちろん、ありとあらゆる暗記アプリとして世界中で利用されています。
最大の特徴はそのカスタマイズ性。
今や暗記アプリや単語帳アプリは数えきれないほどリリースされていますが、「かゆいところに手が届く」という点で間違いなくAnkiが一番だと思います。

私も数えきれないほどの英語学習サービスを利用してるけど、Ankiが一番活躍しているよ。
そしてAnkiを使う最大のメリットは無駄な学習をしなくて良いことです。
忘却曲線という概念を元に設計されていて、単語の覚え具合を解答することにより復習間隔が自動的にコントロールされます。
覚えてない単語や新しい単語が頻繁に出題され、一度覚えた単語は忘れた頃に出題されるので学習の無駄が一切ありません。
例えば最初にでてきた問題は「10分後(もう一度)」「1日後(普通)」「5日後(簡単)」から最適な選択肢を自分で選びます。
仮に5日後を選んだ場合、5日後に選べる選択肢は「10分後(もう一度)」「3日後(難しい)」「5日後(普通)」「10日後(簡単)」に変わっています。
その後は「20日後、2か月後、、、」という風に覚え具合によって出題頻度をコントロールすることができます。

※もちろん復習間隔は自由に設定できます。

もう覚えたものが何度も出題されることがないから、とっても効率がいいね!
Ankiの効率的な使い方
初期設定から始める
Ankiは多機能で分かりずらい。
設定がめんどくさそう。
そんな風に感じている人も多いかも知れません。
それならば初期設定のまま使えばOKです。
難しい機能を使いこなさなくたって、Ankiはそもそも効率よく暗記ができる設定になっています。
まずは初期設定から始め、どうしても違和感を感じた部分だけ調整してみるという使い方が良いと思います。

もし設定を変えたくなったらthe right stuffというサイトかWiki日本語マニュアルというサイトが詳しいよ。
単語はQuizletから引っ張ってくる
もう一つのメジャーな単語アプリ「Quizlet」はターゲット、キクタン、Svl12000などの超有名単語帳リストを無料インストールして使えるのが最大のメリットです。
*該当単語帳を所持するユーザーがマニュアルで作成した単語リストなので、稀に間違いがあります。
Ankiにも他人が作った単語リストをインストールできる共有デッキという機能がありますが、Ankiには日本人ユーザーが少ない為、Quizletに比べると日本語↔外国語の単語リストが圧倒的に少ないです。
そこで考え付いたのが、Quizletでインストールした単語帳をAnkiに移行させてしまえ、というものでした。
これをすることであらゆる単語リストをAnkiを使って勉強することができるようになります。
作業時間もたったの5分です。
詳しいやり方は「Quizletの単語帳をAnkiにインストールする簡単な方法!」という記事を参考にしてください。
重複やカテゴリ分けを気にしない
単語帳を自作していると必ず発生するのが、このような問題。
「あれ、この単語はもう入れたっけ?」
「成長にあわせて次のレベルの単語リストを作ったほうがいいかな?」
Ankiでボキャビルをする上で、単語の重複や単語帳のカテゴリ分けを気にする必要は全くありません。
初心者レベルから上級レベルまで全部1つのリストに入れたって、覚えていないものが頻繁に出題され、覚えているものは出題されてなくなってくるからです。
登録した単語がカブっていたって覚えてさえいれば、時間と共に出題されなくなります。
また、不要な単語があればボタン1つで表示させないようにすることができます。
方法はいくつかありますが、一番簡単なのは「カードの保留」にチェックを入れることです。
こうするだけで、該当単語は設定を戻すまで出題されなくなります。

新しく出てきた単語をどんどんAnkiに放り込んでいけばいいだけだから超ラクちん!
時間制限を設ける
一般的なボキャビル理論では、1つの単語に10分かけるよりも1分を10回繰り返したほうが記憶に残りやすいと言われています。
Ankiでは解答に時間制限を付けることが出来ます。
設定した時間がくると、自動的に回答を表示したり次の単語に移ります。
こうして1つの単語にかける時間を強制的に短くして、なんども繰り返すことで、記憶に残りやすい勉強法を確立することができます。

制限時間の設定方法はこちらのサイトを参考にしてね。
英語上達の源泉は単語力
本当の意味で英語が使えるようになるにはスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングすべてのスキルをバランス良く身につける必要があります。
そして、どのスキルにも共通して必要なのが「単語力」。
単語力がなければ言えないし、聞けないし、読めないし、書けません。
単語力をつけること=ボキャビルは語学学習に絶対に避けては通れない道なんです。
必要な単語量はどのくらい?
英語の場合、以下がレベル別語彙力の目安となります。
語彙数 | 資格レベル | ネイティブ基準 |
---|---|---|
~1,500 | ~英検4級/TOEIC300/A1 | 2~3歳 |
~3,000 | ~英検準2級/TOEIC500/A2 | 3歳 |
~5,000 | ~英検2級/TOEIC600/B1 | 4~5歳 |
~7,500 | ~英検準1級/TOEIC800/B2 | 6~7歳 |
~12,000 | ~英検1級/TOEIC990/C1 | 10~12歳 |

ネイティブの子供達の学ぶスピードがスゴイ!

A1,A2,B1などはヨーロッパの共通言語指標であるCEFRの基準を表しているよ。
詳しくは英語試験の種類と目的!CEFR比較表付き!という記事を読んでね。
まとめ
忘却曲線という考えを元に設計されたAnkiはとても効率よく暗記ができるウェブサービスです。
更にラクをしたい人は下記を実行すれば、めちゃくちゃ簡単にボキャビルができます。
- 初期設定から始める
- Quizletから単語帳をインストールする
- 単語の重複や単語帳分けなんて気にしない