
イギリスのご飯はマズイってよく聞くけどどんな食事をしてるのかなー?

イギリスの食生活は良くも悪くもちょっと独特だよ。
ロンドンに4年半住んでいた私が、イギリスの食事事情を大暴露します!
イギリスの食事事情
庶民ご飯はまずいがバラエティはある
イギリスの食事がどうかと聞かれれば・・・基本的にはマズいです(笑)
庶民レストランで食事をするとほとんど味がないことがあります。
「自分で塩コショウで味付けしてね」とばかりにテーブルには必ず塩と胡椒が置いてあったりします。パスタもお米もたっぷりのお湯でグダグダになるまで茹でちゃうのがイギリス流です。

安いパスタチェーンに行くと、味がないうどんみたいなパスタが出てきたりするんだよ。
良いところもあります。
移民が多いイギリスには世界各国の料理が並びます。
中華はもちろん、インド料理、日本料理、アフリカ料理、なんでもござれ。
いろんな国の料理を気軽に楽しめるのはイギリスの良さの1つですね。
イギリス人の食生活
「食事に興味がない」とも言われるイギリス人の食生活はこんな感じです。
- インスタントが中心
- 伝統的な食事にはこだわりがある
- 多国籍な食文化が根付いている
インスタントが中心
イギリス人の食事は質素というより、雑です。
レディミールと呼ばれるインスタントが食事の中心だという人も少なくありません。
よくあるイギリス人の1日の流れはこんな感じです。
朝:食パンにバター、ジャム、ベークドビーンズなど
昼:サンドウィッチ
夜:スーパーのレディミール(レンジでチン)
週末はパブで仲間や家族と一緒にご飯を食べる人も多いです。
日本だと「今日は和食だったから明日は洋食にしようか」とバラエティを考えますが、イギリス人は面白いくらいに同じ食事を繰り返し食べます。
自炊する人でも、フライパン1つと鍋1つで出来るような簡単な食事がほとんどです。

スーパーのレディミールコーナーはすっごく充実しているんだって!
伝統的な食事にはこだわりがある
基本的に食事にこだわりがないように見えるイギリス人ですが、自国の食事になるとアツいこだわりを出してきます。
トーストと組み合わせるベークドビーンズはこのメーカーじゃないとダメだとか、紅茶に浸すビスケットはコレじゃないとダメとか、突然語り始めます。

紅茶にだんごを浸して食べるのもおすすめだよ
イギリスの国民食
伝統料理はもちろん、普通のイギリス人がよく食べている国民食をご紹介します。
カレー

イギリスでカレー?と驚く人も多いかも知れません。
インドやパキスタンの移民が多いイギリスではカレーは国民食と言えるほど浸透しています。
最近では日本のカツカレーが人気になりつつあるとか。

Brick Laneっていうエリアには特にカレー屋さんがいっぱい並んでいるよ!
サンデーロースト

イギリス人は週末になるとローストした肉にボイルした野菜やヨークシャープティングに伝統のグレイビーソースをかけた料理を食べます。
ビーフやチキンのほか、ラム肉も人気です。
フィッシュアンドチップス

かつての絶対的ソウルフードだったフィッシュアンドチップスは、最近はサンドウィッチ人気の陰に隠れ、どんどん専門店の姿は消えつつあります。
一番定番なのはCod(タラ)ですが、個人的にはDover sole(ヒラメ)が好みです。
ジャケットポテト
超庶民的な食堂でよく見かけます。
オーブンで焼いた巨大ポテトにツナマヨやベークドビーンズをのっけて食べます。
5ポンドもかからずにお腹に溜まるので、お金がない学生さんにはおすすめです。
コーニッシュパスティ

イギリス南西部から生まれた牛肉、玉ねぎ、ジャガイモなどがギュッと詰まったパイです。
街中のいたるところで屋台があり、種類も豊富です。
シェパーズパイ
マッシュポテトとひき肉がレイヤーになってオーブンで焼かれた料理です。
家庭料理の1つでもあり、スーパーのレディミールの定番でもあります。
子供から大人まで誰でも食べやすいシンプルな料理です。
アフタヌーンティ

アフタヌーンティと聞くと高貴なイメージがあるかも知れませんが、イギリス人は日頃から紅茶とお茶菓子をよく食べます。
お茶菓子はビスケットだったり、スコーンだったり、ショートブレットだったりします。

スコーンにクロテッドクリームというイギリス伝統のクリームを塗って食べると最高だよ。
スーパーマーケットについて
スーパーマーケットの特徴
他のヨーロッパも同じですが、野菜や果物などは基本的に量り売りスタイルです。
好きな量を取って、自分で測りにかけてバーコードを発行します。
大きなスーパーなら肉や魚、チーズなども量り売りコーナーが充実しています。
スーパーの営業時間
スーパーの営業時間は日本とあまり変わりません。
朝は日本よりも少し早く7時や8時から開いている店も多いです。
通常は8時~9時頃に閉店ですが、中心部にある小型スーパーなどは24時間営業の場所もあります。
また、イギリスにはニュースエージェントと呼ばれるコンビニのような商店があり、こちらは夜遅くまで開いていることが多いです。
日本よりも安く手に入る食材
スーパーマーケットで買える米やパンなどの炭水化物、そして肉や野菜もイギリスの方が安いです。
特に野菜と果物は日本の半額くらいで買えます。
ソーセージや生ハム、ベーコンなどの加工肉も3~4割ほど安いですね。
レストランについて
レストランの種類と料金
様々な人々が暮らすイギリスではマクドナルドのようなファーストフードから超高級レストランまでたくさんレンジがあります。
1食5~6ポンド(約700~800円)程度で食べられる食堂やカフェではサンドウィッチやジャケットポテト、パスタなどが提供されます。
世界最大とも言われるチャイナタウンでも10ポンド(約1400円)以内でお腹いっぱいになれます。
普通のレストランだと15~25ポンド(約2200~3500円)はかかってしまいます。
またイギリスにはストリートマーケットがたくさんあり、世界各国の屋台飯を5ポンド(約700円)前後で楽しめます。
イギリスにいるなら試したいのがパブ飯。
イギリスの伝統料理を10ポンド(約1400円)程度で楽しむことが出来ます。

料理に力を入れているパブをガストロパブっていうんだって!
チップ制度
イギリスのチップ文化は意外とはっきりとした決まりがありません。
ウェイターが料理を運ぶようなレストランでは10%程度のチップを払うのが一般的です。
でもその時に持ち合わせていた小銭を適当に残す程度で、10%以上じゃなければ失礼というほどの意識はありません。
お店によっては最初からサービス料が上乗せされていることもあります。
その場合は追加で払う必要はありません。
またテイクアウェイの店やカウンターで前払いするようなカフェやバーはチップは払いません。
イギリスで日本食は食べられる?
首都ロンドンでは日本食レストランが充実しています。
学生向けに10ポンド以下で食べれるカジュアルレストランもあれば、セレブが通うような超高級レストランもたくさん存在します。
地方都市でもマンチェスターなどでは日本人が作る日本料理が食べられます。
中華料理は地方都市でも簡単に見つけることができます。

ロンドンにはジャパンセンターっていう日本食材や本が買える大きなお店があるんだよ!
まとめ
決して食事のクオリティが高いとは言えないイギリスですが、バラエティの豊かさは世界トップレベルです。
ガストロパブでは伝統的なイギリス料理をリーズナブルに楽しむことも出来ます。
またイギリス人らしく紅茶にビスケットを浸して優雅な午後を過ごすのもいいですよね。