英語圏で治安も良いとされているカナダはワーキングホリデー、留学ともに人気の国の一つです。
また、先進国の中では比較的永住権が取りやすい国ともいわれており、移住目的で留学を決意する人も多いようです。

カナダはずっと寒くて自然が多そうだね。
実際のカナダ現地の暮らしはどうなのか、カナダのリアルな生活事情をちょっと覗いてみましょう。
カナダの生活ってどんな感じ?
カナダの気候
「寒そう」というイメージが強いカナダですが、広大な国なので地域によって気候は様々です。
大都市の中で比較的温暖だと言われているバンクーバーだと冬は東京レベル、夏は北海道レベルをイメージしておくと良いかと思います。
ただし日本に比べ冬の期間が長く夏は短めです。
4月頃でもまだ冬模様だったり、9月にもなればもう肌寒く感じる日が多いでしょう。
また、夏と冬の日照時間の差が激しい上に冬は雨が多いので気分が沈みがちになります。
もう1つの人気留学地であるトロントは夏冬の温度差が激しいです。
氷点下は当たり前、-10度以下になることもめずらしくないので本格的な防寒着が必要です。
日本人が少なめという理由で人気のカルガリーはトロント以上に寒くなりますので心の準備もお忘れなく…。

やっぱりどこも寒いんだね…
カナダの食事
カナダもイギリスやオーストラリアと同じく移民の国なので食事のバラエティは豊富です。
中華でも日本食でも気軽に食べることが出来ますが、一般家庭では肉やじゃがいもといった洋食が中心です。
食べ物の名物と言えばメープルシロップとプーティン!
せっかくなので試しておきたいですね。

プーティーンはフライドポテトにグレイビーソースをかけたスナックだよ!
食糧自給率は200%ともいわれるカナダは食材の種類も豊富です。
カナダでは食料品に消費税がかからないのでスーパーでの物価は日本と同水準程度ですが、外食は消費税もチップも発生してしまうので日本よりも高くつきます。

カナダの料理は美味しくないというウワサもあるけど、イギリス生活が長かった私からすると全然普通だなぁ
カナダの買い物
他の先進国の同様、カナダにもスーパーマーケットやショッピングモールは充実しているので大きな都市であれば買い物に困ることはありません。
新鮮な果物や野菜が手に入るファーマーズマーケットも充実していますよ。
隣国という事もあり、流通している衣類品や食料品はアメリカのブランドが多い印象があります。
カナダの家
留学やワーホリでカナダに滞在するときは、個室+共用スペースを複数人数でシェアするのが一般的です。
バンクーバーやトロントなどの大都市で1部屋辺り5~6万円程度が相場です。
意外かも知れませんが、カナダでは靴を脱いで家に上がるのが普通。
ただし日本のように「絶対的掟」はなく、境界線もないので、部屋に忘れ物をしたりすると気軽に靴のまま入ってしまうこともよくあるようですね。
IH調理器やオーブンが賃貸住居についていることはヨーロッパの他の国も同じですが、カナダの家の特徴として、ほとんどの家にディッシュウォッシャーがついています。
また、都市部では洗濯の外干しが法律で禁じられている為、乾燥機もついている家がほとんどです。
カナダのカルチャー
カナダは建国150年という歴史の浅い国なので、ヨーロッパのような伝統的文化はありません。
だからこそ、新しい考えを柔軟に取り入れ、違いを受け入れる風習があります。
カナダはLGBTに優しいという特徴があります。
外国人同士でも同性結婚が認められている為、日本人の同性カップルが移住するケースも多いようです。
またスポーツ面ではアイスホッケーが盛んで、子供から大人まで親しまれています。
カナダの医療
カナダにはメディケアと呼ばれる医療制度があり、国民は無料で医療を受けることができますが、原則的に居住者のみの保険となっています。
学生はUHIPと呼ばれる保険に強制加入となりますが、ワーホリなどそれ以外の場合は各自プライベート保険に加入する必要があります。
カナダに一時的に住んでいる外国人が病気になった時にはまず「ウォークインクリニック」という病院へ行きます。
この病院は予約はいりませんが、数時間の待ち時間があることが普通です。
しかしウォークインクリニックの紹介状がなければ、大きな病院で本格的な診療や精密検査などを受けることは出来ません。

他の国と比べると日本の医療制度って結構よく出来ているんだねぇ
カナダの宗教
国民の多くがキリスト教ですが、移民が多いカナダはキリスト教以外の宗教にも寛容です。
もともと宗教にアツい国ではなく、教会へ通わないという人もたくさんいます。
まとめ
カナダの生活事情編、いかがでしたか?
人々の懐の大きさや物価などを考えるとかなり住みやすい国の部類に入るのではないでしょうか?
寒さだけが唯一気になるところですが、バンクーバー周辺であればさほど影響はなさそうです。
カナダは永住権も取得しやすいので、また別の機会に永住権取得方法について記事にしたいと思います。