海外ノマドになりたいんだけど、どんな仕事を選べばいいかなぁ?
10年程前に旅人の間でブームとなった海外ノマドという働き方。
ブームこそ落ち着きましたが、今でも自由な働き方を求めて海外ノマドを目指す人は多いです。
この記事では海外を目指す人必見、場所に囚われない働き方ができる仕事とそのなり方について解説します。
そもそも海外ノマドとは?
海外ノマドという単語を聞いたことない人の為に、簡単に解説します。
ノマド(Nomad)とは英語で遊牧民という意味があり、パソコンなどを使い場所を選ばず仕事をする人達を指しています。
2012年頃に立花岳志さんというプロブロガーによる「ノマドワーカーという生き方」という本が出版された頃に旅人達の間でブームになりました。
その中でも海外を拠点に活動している人達のことを主に海外ノマドといいます。
バリ島の夕焼けを見ながらカフェで仕事したり、カンクンのビーチに寝そべって仕事したり、という生活を送る人達です。
旅が大好きな人にとってはまさに夢のような働き方なのではないでしょうか?
なんだか自由でカッコいい響きだね!
海外ノマドにおすすめの仕事
海外からでも出来る仕事はたくさんありますが、その中でも特に海外ノマドにおすすめしたい仕事を紹介します。
まずは本職としてできそうな仕事をご紹介します。
翻訳者
難易度 | ★★★☆☆ |
収益度 | ★★★★☆ |
需要度 | ★★★☆☆ |
翻訳者の仕事
ビジネスに関わる産業翻訳、本などの出版翻訳、DVDが動画の映像翻訳などの種類があります。
そのうち産業翻訳(ビジネス翻訳)が9割とも言われており、マニュアルや法務書類の翻訳が多いです。
もちろん英語以外の言語の翻訳もあります。
翻訳者の難易度
当たり前ですが、それ相応の語学力は必須です。
目安として最低でもTOEIC850点くらいは必要です。
また語学力だけでなく、専門的な知識やスキルを求められることもあります。
最近では語学力以上に翻訳ツールを上手く使いこなせることを重要視されるケースもあります。
スペックが低めのパソコン1台で始められるので、既に語学力がある人にとっては参入ハードルはそこまで高くありません。
翻訳者の収益度
以前は「フリーで高単価といえば翻訳業」と言われるほど時間単価が高いイメージでしたが、最近はAIの台頭により需要と供給のバランスが崩れ、収益性が落ちてきているようです。
機械翻訳された文章のチェック作業のような安単価の仕事も増えてきているようです。
収入の目安としては、フルタイムで働いて20~40万円くらいです。
翻訳者の需要度・将来性
AIの発達により仕事がなくなるのでは?とウワサがある翻訳業です。
それでも感情的な部分や専門的な独特の言い回しなどはロボットにはまだ出来ない部分も多く、一定のスキルを持ち合わせている翻訳者は以前と変わらずコンスタントに仕事が入っているようです。
最近では翻訳そのものではなく、語学力を利用したマーケティングなどスキルの掛け合わせを求められる案件が増えているように感じます。
また、ライバルが少ない英語以外のマイナー言語翻訳の場合は、特定の会社から安定した収益を得ることも可能です。
海外生活で語学力を高めながら仕事にも生かせたらベストだよね!
翻訳家になるには?
翻訳会社がオンラインで求人を出しています。
各会社で出しているトライアルに挑戦して合格すれば仕事が貰えるようになります。
最初の1,2年はポツポツしか入らなくても実績を溜めていくとコンスタントに仕事が貰えるようになります。
また、単価が安くてももっと気軽にやりたいという人はクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングでも仕事はたくさんあります。
Webライター
難易度 | ★☆☆☆☆ |
収益度 | ★★☆☆☆ |
需要度 | ★★★★☆ |
Webライターの仕事
ウェブサイトに掲載するコンテンツ記事を書くのが仕事です。
取材をともなうような仕事もあれば、経験をコンテンツにしたり、商品を販売するためのセールスライティングなど、内容は様々です。
Webライターの難易度
パソコン1台とネット環境があれば、誰でも即日始めることができます。
ランサーズなどで未経験者OKの格安案件はゴロゴロしていますので、お小遣い稼ぎをしながらゼロから勉強することも可能です。
生活が成り立つくらいの単価の高い仕事を得るには、それなりにしっかり勉強して、計画的にキャリアの道筋をつけていく必要があります。
Webライターの収益度
ライターという職業の収入はピンキリです。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで受注すると1文字1円以下も多いです。
調べ物、校正、発注者とのやり取り、収益管理などの書くこと以外の作業を考えると時給1000円にも満たないこともザラで、生活は成り立ちません。
逆に、経験豊富なライターであれば年収500万をこえるケースもあるようです。
ライターに限らずですが、誰でも気軽に始められる職業だからこそ、稼ぐためには周りよりも突出したスキルや経験が必要になります。
Webライターの需要度・将来性
人の心を動かす文章を書くという作業はAIには難しいので、これからも需要の高い分野だと考えます。
中でも海外移住者や世界旅行者など、多くの人とはちょっと違う人生を歩んできた人の書く経験談はいつの時代でも需要があるでしょう。
人と違う経験をすることが多い海外ノマドにはフィットする職業だね。
Webライターになるには?
Webライティングを独学するにあたって、超おすすめの本を紹介します。
読書嫌いでもサラッと読めてしまう漫画スタイルで、それなのに大事な情報は全て詰め込んだ超良書です。
Youtubeやネット情報での独学も可能ですが、1冊くらいは専門書をしっかり読み込んだ方が良いと思います。
ウェブライダーという会社が出版していて、月額2000円程度で使い放題の文賢(ブンケン)という校閲・推敲(すいこう)ツールを販売しています。
ドローン操縦者
難易度 | ★★★☆☆ |
収益度 | ★★★★☆ |
需要度 | ★★★★★ |
ドローン操縦者の仕事
無人の飛行体をラジコンのように飛ばして、空撮したりモノを運んだりします。
映像を撮ることが一番メジャーな仕事ですが、測量をしたり薬を散布したりする仕事もあるようです。
ドローン操縦者の難易度
ドローンは一般的な型で15万円前後で手に入ります。
その他にドローンで撮影した動画を編集するハイスペックなパソコンなども必要になる可能性もあるので、初期投資はそれなりにかかりそうです。
ドローンを飛ばすだけであれば、数日練習すれば出来るようになります。
空撮以外の特殊な使い方をしたい場合は、それなりのトレーニングが必要でしょう。
ドローン操縦者の収益度
人間の手では撮影ができないレアな画像・映像にはそれなりの対価が期待できます。
現時点ではドローン操縦者自体もまだ少ないので、労力に対する収益性は高いと言えます。
撮影だけだと1本数万円が相場ですが、動画編集もできると1つの案件で数十万円稼ぐことも可能となってきます。
ドローン操縦者の需要度・将来性
前述のとおり需要は高く、今後もまだまだ伸びていく産業だと思われます。
撮影から編集まで一貫して任せられる人や、大自然の中や海上など、到達ハードルの高いエリアで撮影できる操縦者はかなり需要が高いでしょう。
ディープな旅をしているバックパッカーほど稼げるチャンスがありそうだね!
ドローン操縦士になるには?
ドローンを購入し、ドローンスクールに通うか独学で操縦方法を学びます。
空撮をするだけであればドローンスクールに行く必要はありません。
私の周りでドローンを始めた人のほとんどは自分で操縦しながら覚えていましたので、個人的には要らないものだと考えています。
ただ、風にあおられて落下させたり物にぶつけてしまうことは十分にあり得るので、保険にはしっかり入っておきましょう。
バイヤー・買い付け
難易度 | ★★☆☆☆ |
収益度 | ★★☆☆☆ |
需要度 | ★★★★☆ |
バイヤーの仕事
世界には日本では購入できない商品がゴロゴロしています。
また日本で買うと2倍3倍高くなってしまうようなブランド品もあります。
そのような需要が高そうな商品を旅先の現地で購入、日本で販売して稼ぐのがバイヤーの仕事です。
(※買付部分のみを担当するアルバイトのような仕事も存在します。)
バイヤーの難易度
シンプルな作業ではありますが、需要のある商品を探す目や商品を安く購入する交渉術など、ビジネスの世界に必要なスキルが多く求められる仕事です。
実際には、買い付けの裏で発生する仕事がたくさんあります。
例えば、現地から日本への発送、梱包、在庫管理、お客様との連絡などです。
特に発送業務は税関手続きなども絡んでくると、割とめんどうです。
また、発注待ちの商品をどこで保管するのか?というような在庫問題もあります。
これらの問題の多くを解決する手段としてBUYMAというバイヤーと購入者を繋げるプラットフォームが存在します。
在庫を抱えるリスクがない&初期費用がかからないという大きなメリットがありますが、価格競争に巻き込まれたり、利益が削られるなどのデメリットなどもあります。
バイヤーの収益度
収益は商品の価値、取扱量、発送料などにゆだねられる部分が大きく、収益性はピンキリです。
安定して生活費を稼いでいるバイヤーは、確実に収益性のある商品を1つか2つにしぼって取り扱い、手間を減らす工夫などをしているようです。
高単価の商品を扱えれば、月収50万円以上狙うことさえ可能な仕事です。
逆に選んだ商品が売れなければ、収支マイナスになるリスクもあります。
世界中をフラフラしながら出向いた土地で気の向くまま買い付けをしたいと考えている人は、労力に対してのリターンは少なくなってしまうでしょう。
バイヤーの需要度・将来性
バイヤーがいなければ手に入らない商品がたくさんあることを考えると、需要のある職業だと思います。
しかし買い付けた商品そのものにニーズがなければ稼ぐことはできないのが難しいところです。
海外では日本のだんごキーホルダーとかも売れてるんだって!
バイヤーになるには?
まずはバイヤーとしての仕事に慣れるために、BUYMAなどのプラットフォームを利用してリスク小さく始めてみるのがベストだと思います。
買付から発送などの流れが掴めてきて、売れ筋商品や独自の販売ルートを開発してから、大きな収益を狙ってみるのもいいでしょう。
国内&海外共通ノマド向きの仕事
SE/プログラマー
リモートワークのテッパンとも言えるSEやプログラマーは、20代ならまず最初に検討したい仕事です。
プログラミングの基礎知識を習得するのに1年程時間を要しますが、ある程度知識とスキルをつければ安定した収入を得ることは難しくありません。
能力次第で月収50万以上を狙える仕事です。
ただし、IT系の職業は時代に応じて永遠に勉強し続ける必要があります。
半年程度やってみて「好き」だと思えないなら潔く止めることをおすすめします。
私は10ヶ月勉強してみて「やってみて良かった!」と心から思うと同時に、この仕事を一生続けるのは無理だなって思って止めたよ。
SE/プログラマーになるには?
Udemyというオンライン学習プラットフォームがおすすめです!
もちろん何十万円もかかる高額プログラミングスクールに通ってもいいのですが、オンラインスクールでもやることはほとんど同じです。
もし動画学習じゃ頑張れないというのであれば、たぶんIT業界は向いていないので止めた方がいいです。
動画編集者
今、動画編集業界が需要に沸いています。
まだ数年は動画ブームも続くと思われるので、しっかり技術をつければ安定した収益の柱として考えることも出来そうです。
学習時間も1ヶ月もあれば充分なので、今すぐ収益化を目指したい人にとってはおすすめの仕事の一つです。
唯一の弱点は、ハイスペックPCと有料ソフトが必要になるため、初期投資がそれなりにかかることです。
動画編集と言っても、アニメや効果音の挿入が出来るなど、スキルを増やせば増やすほど1本あたりの収益もあがっていくよ!
動画編集スクールは数えきれないほどありますが、Udemyでの学習が一番コスパが高くておすすめです!
動画編集は動きを覚える必要があるので、テキストブックよりも動画ベースでの学習が最適です。
Webデザイナー
ものを作ることが好きで、安定収入を目指したい人にはおすすめします。
誰でも簡単にオシャレなサイトが作れるようになった今、Webデザインスキルのみで食べていくことは難しくなってきました。
フォトショップ、イラストレーターなどのデザインソフトは必須で、安定収入を得る為にはプラスアルファのスキルが求められます。
html,cssなどのマークアップ言語はもちろん、wordpressの簡単なカスタマイズ程度は覚えておきたいところですね。
また毎日のように進化するIT業界では、常に勉強をし続ける姿勢が求められますので、3カ月程度勉強してみて好きだと思えなければ早めに別の道にシフトチェンジすることを勧めます。
こちらもプログラミングや動画編集同様、Udemyでの学習が手っ取り早くておすすめです。
Webデザインは本格的なプログラミンほど難しくないので、参考書1~2冊とYoutubeなどの無料動画でも独学可能です!
学習期間の目安は半年程度です。
たくさんの参考書を読んできたけど、html&CSSとWordpressの勉強には下記の本が特に分かりやすくておすすめだよ。
投資家
投資家と一口にいっても、FXトレーダー、株トレーダー、不動産投資などたくさんの種類があります。
海外ノマドでおすすめの投資は、積み立て式の投資信託と不動産投資です。
理由は、リスクが少なく、ほったらかしのでも資産を増やせる可能性があるからです。
特に新nisa制度が始まった今、投資信託は特におすすめです。
ただし海外転出届を出して住民票を抜いてしまうと、証券口座で取引できなくなってしまいます。
日本を拠点にヒットアンドランで海外に行く人は、住民票を抜かず税金を払っていれば、取引が可能です。
不動産投資は管理を他の人に任せればオーナーが海外にいても問題ないので、資金に余裕がある人は考えてもいいのではないでしょうか。
投資なんてお金ないからできないよ~
今の時代は100円から投資も出来るんだよ。
もちろん投資額が少なければリターンも小さくなるけどね。
海外で副業をするなら
海外で働くと言っても、稼ぎたい金額は人によって様々ですよね。
ヨーロッパで暮らすなら月20万円でも足りないでしょうし、発展途上国で暮らすなら月5万円でも暮らせるかも知れません。
最後に、月5~10万円程度の収入が見込める副業系の仕事をご紹介します。
フォトグラファー
旅人だからこそ撮れる一枚があり、海外ノマドの生活にフィットする仕事でしょう。
今は素人でも気軽にハイクオリティの写真が撮れてしまう時代になり、写真だけで生活をしていくのは簡単ではありません。
自分が撮った写真をオンラインで販売することも出来ますが、稼げてもお小遣い稼ぎレベルで生活費になりません。
それでも好きな趣味を収入に繋げられるのは素敵ですね。
アフィリエイター
ブロガーと混同されがちですが、ブログは「文章を書くこと」が目的で、アフィリエイトは「商品を売ること」が目的であるという違いがあります。
アフィリエイターはおすすめの商品について文章を書き、そこに広告を貼り付けることでクリック収入を得ています。
基礎知識があれば月2~3万円程度の収益を得ることは難しくないですが、本職にするにはかなりの勉強と努力が必要となります。
またサイトが認知されるまで最低でも半年~1年程かかる為、すぐに収入が欲しい人には向いていません。
Youtuber
今は小学生の「将来なりたい職業ランキング」に常時登場するYoutuber。
再生回数に応じて収益を得たり、ライブでおひねりをもらったり、会社のスポンサーとして商品の紹介をしたりして収益を得ています。
Youtuberを目指す人が多すぎて、今は稼ぐことはかなり難しくなっていると言います。
もちろん月何十万と稼ぐYoutuberもたくさんいますが、全体で考えればほんの数パーセント。
チャネル登録者1000人以上や総再生時間4000時間以上など、収益化にはかなり厳しい条件が設けられています。
しかし旅や海外生活をテーマにした動画であれば、収益に繋がらなかったとしても思い出として残せるので、趣味感覚でやってみるのはありかも知れません。
海外ノマドワークは楽じゃない
「どこでも働ける」
「いつでも働ける」
良い面ばかり見えてしまいがちな海外ノマドだけど、良いことばかりではありません。
海外ノマドはつまりフリーランスである為、サラリーマン時代には必要のなかった余計な仕事もたくさんあります。
例えば本業の裏には、仕事を得るための営業活動や経理業務なども発生します。
仕事が得られなければ、突然不安な生活になるリスクも負っています。
社会保険に加入ができないなどのデメリットもあります。
海外ノマドを目指すのであれば、そういったマイナス面もついてくることを忘れてはいけません。
一番のおすすめはリモート社員
リモート社員ってなに!?
最近は自由な働き方を推奨する会社が増え、リモートワークへの移行も活発です。(最近はテレワークというのでしょうか?)
ベンチャーや若い経営者がいる会社だと、海外フルリモートOKという条件で正社員を募集しているケースも見かけます。
正社員なので社会保険にも加入できるし、有給休暇や会社によってはボーナスも出ます。
なにより安定的な収入を得ることが出来るのが最大のメリットです。
安定も欲しいけど住む場所に縛られたくない、っていう欲張りな人は是非リモート正社員に挑戦してみてください。
リモートOKの正社員募集が一番多く見つかるのはReworkerとWantedlyです。
まとめ
海外ノマドというスタイルに合った職業は以下4つです。
どの職業も海外にいることがメリットになる仕事です。
- バイヤー
- 翻訳者
- Webライター
- ドローン操縦者
海外ノマドにも国内ノマドにもおすすめできる仕事は以下4つです。
- プログラマー
- 動画編集者
- Webデザイナー
- リモート社員
5万円程度の副業を目指すなら以下もおすすめです。
- フォトグラファー
- アフィリエイター
- Youtuber
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プログラミング、動画編集、Webデザイン、アフィリエイトなどあらゆるIT系の学習動画が揃っています。
今は数千円程度の投資でなんでも学べる時代です。
小さく始めて仕事経験を積みながら勉強していきましょう。