コロナパンデミックにより、世界各国の動きや考え方を耳にする機会が増え、日本と世界の違いにビックリしている人も多いのではないでしょうか?
一歩世界にでると、正解や常識は180度変わってしまう可能性があります。
逆を言えば、日本も外国人の目からみるとビックリするような考え方や習慣がたくさんあります。
それは時に日本のいいところと評価されたり、悪いところと捉えられたりします。
日本人だからこそ気が付かない、外国人から見た日本のいいところ、悪いところを、日本に住んでいる外国人に選んでもらいました。
日本のいいところ
日本に住む外国人が、海外と比べて日本のいいと思うこととして挙がったのは以下5つです。
治安が良い
日本に住んでいると、毎日普通に暮らせることが当たり前に感じます。
でも毎日平和に過ごせることって、世界的にみたら当たり前じゃないんです。
海外に一歩出ればスリや置き引きなどの軽犯罪はもちろん、強盗や殺人などが日常茶飯事の国もたくさんあります。
私もヨーロッパに住み始めて最初の1年でスリ被害に2回あいました。
当時一緒に住んでいた友人は自宅の前で集団暴行され、所持品を全て盗まれました。
世界の中では比較的治安が良いとされている西ヨーロッパでさえ、軽犯罪は日常の光景です。
カバンを置きっぱなしでトイレに行ったり、道端でスマホに熱中しても大丈夫な国って日本くらいだよね。
衛生面が良い
海外旅行に行ってお腹を壊したり、トイレが汚くて行くのを躊躇したような経験はないですか?
日本の衛生面の意識の高さは間違いなく世界一だと思います。
レストランでお手拭きが出たり、国民が当たり前にハンカチやティッシュを持ち歩いている国はそうそうありません。
ここ数年のインバウンドブームとコロナの影響により、今まで以上に設備や衛星アメニティが強化されてきたように思います。
水道水をそのまま飲んでも大丈夫、というのも世界から見たらかなりレアです。
気候が良い
日本には四季があり、夏でも涼しい北海道から冬でも暖かい沖縄までバラエティも豊かです。
こんなに小さな島国で、ここまで気候のバランスが良い国は珍しいです。
冬でも晴れている日が多く、程よい降水量があり、シーズンごとに違う自然も楽しめます。
四季があるからこその食事やファッションの楽しみなどもあり、気分転換もしやすい国だと思います。
ヨーロッパの冬は暗くて寒くて、鬱になる人が多いんだよね。
食事が安くて美味しい
日本は食事が美味しいと思いますか?
私は40ヶ国以上まわって、日本の食事が世界で一番だと思っています。
和食はもちろん、洋食、中華、エスニックなど食のバラエティが豊かなのも特徴ですね。
そして日本は先進国の中でダントツに外食が安いです。
欧米諸国では外食は特別なアクティビティなので、多くても1週間に1回程度しかしません。
庶民的なレストランでも1食5000円以上かかることも普通なんです。
1,000円で十分すぎるほど美味しくボリュームのあるランチを食べられるのは、日本で暮らす大きなメリットだと思います。
和食はヘルシーで健康にいい、というのもポイント高いですよね。
だんごみたいなお上品な和菓子もあるしね。
サブカルチャーが最高
日本に住んでいる外国人はいわゆるヲタク率がとても高いです。
漫画、アニメ、メイドカフェ、プラモデル、アイドルといったサブカルチャー好きにとって日本は聖地のようなところだそうです。
今ではオンラインでメジャーなアニメや漫画は気軽に見れるようにはなりましたが、グッツの購入やイベント参加などは現地じゃないと出来ないこともたくさんあります。
日本にいるとそういうものに囲まれているのが当たり前すぎて忘れちゃうけど、海外に暮らすと「あ、漫画読みたいなぁ」みたいなことがあったなぁ。
日本の悪いところ
日本大好き!な外国人でも、日本で住むことのデメリットもそれなりに感じているようです。
特に労働環境や人間関係での悩みを抱えている人が多い印象です。
彼らが思う日本の悪いところはこんなことが挙げられていました。
労働者が守られない
日本は労働者を守る法律が非常に弱いです。
労働基準法はあれど、しっかり守っている中小企業は皆無で、違法残業や違法解雇が当たり前のように行われています。
マジメな日本人はどんな劣悪な労働環境でも一生懸命働き、体や精神を壊す人も多いですよね。
日本は「働く」という面においては、世界トップレベルに恵まれていない環境だと言われています。
他の先進国は労働者を守る為の法律がしっかりしていて、守らないときは厳しい罰則が待っているよ。
ダブルスタンダードだらけ
日本ではダブルスタンダード(二重規範)という概念がとても強く根付いています。
いわゆるグレーゾーンが当たり前に許容されています。
例えば「会社のルールでは副業禁止だが、みんなやっているので上司も何も言わない」みたいな状態ですね。
世の中の全てを白黒で片づけることが絶対に正しいわけではないので、ダブルスタンダードが悪いとは言い切れません。
ですが、白は白、黒は黒というシンプルな考えを持つ外国人にとっては「日本の悪いところ」あるいは「理解できないところ」として映るようです。
出る杭は打たれる
日本社会では人と違うことをする人や異論を出す人は叩かれる傾向があります。
グループで動くときには時には周りに合わせることも必要です。
でも日本ではどんな時でも皆と同じ方向を向くことが良しとされ、個性をネガティブに受け取られてしまいがちです。
人と違うのは良くないという考えは、日本と全く違う環境で育った外国人にとって日本で暮らしにくい理由のひとつになっています。
だんごもちょっと個性的だから大変だよ。
税金や保険が高い
税金といってもいろんなタイプがあり、実際は日本の税が他の先進国にに比べて特別に高いわけではありません。
しかし日本では、税金が高いと感じさせる要素がたくさんあります。
まず消費税。
消費税は10%と世界的にみるとまだまだ安い方なのですが、日本では税抜き表示が一般的なのでレジでお金を払うたびに消費税の高さを実感してしまいます。
一方海外では税込み価格表示が普通なので、日常生活の中で消費税を払っているという意識がありません。
また消費税率が高い国々では、軽減税率が徹底的に導入されています。
医薬品や書籍購入など、文化的な生活を営むための消費は日本よりも税率が安い場合が多いです。
そして社会保険料が高い国は、一般的に手厚い社会保障制度がセットで存在します。
例えば教育費や医療費が完全に無料な国も少なくありません。
日本では大学の学費も高く、税金の恩恵を感じる機会が少ない国です。
税金を払うメリットを実感しにくいということが、税金が高いと思わせる原因の1つになっているように思います。
まとめ
ご飯のおいしさ、治安のよさなど、日本のいいところは数えきれないほどあります。
しかし、個性を認めない社会や労働者にとって働きずらい環境などの悪い面もあります。
日本に住み日本をよく理解している外国人の友達が口を揃えて言うことがあります。
「日本で暮らすのは最高だけど、日本で働くのは最低だ。」
これには私も全く同感ですね。
働かなくていい状況なら、日本は一番おすすめできる滞在国かも知れません。
しかし日本の良いところも悪いところも、日本を離れて初めて実感できるものだと思います。
日本に限らず、それぞれの国にはそれぞれのよいところ、悪いところがあります。
1度は海外にでて、自分に一番合う国を探してみるのをおすすめします。