英語の国と言われて最初に思いつく国はどこですか?
アメリカかイギリスと答えた人がほとんどじゃないでしょうか?
英語が第一言語の国はたくさんありますが、なかでも経済も文化も発展しているアメリカ・イギリスは語学留学の第一候補となりそうですね。
実は英語ネイティブの国と一口にいっても、国や地方が変わると英語の特徴も大きく変わります。
気候、物価、お国柄・・・留学を決める要素はたくさんありますが、英語習得を目標にしている人にとって英語の違いは一つの大きな要素ですよね。
そんなわけで今回は、イギリスとアメリカの英語の違いについて解説してみました。
アメリカとイギリスの「文化の違い」については各国の特徴を書いた記事を参考にしてみてくださいね。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
同じ英語でも、アメリカ英語とイギリス英語はかなり違いがあります。
ネイティブ同士で言葉が通じないというレベルではありませんが、英語が苦手な人にとっては違う言語に聞こえてしまうくらいの特徴の差があります。
それぞれの特徴、発音、そして単語の違いについてご紹介します。
「イギリス英語とアメリカ英語どっち学ぶべき?」という項目にイギリス英語とアメリカ英語の違いがよく分かるドラマを紹介しているよ!
特徴の違い
アメリカ
アメリカではストレートでくだけた表現が好まれています。
フレーズはできるだけ短く、シンプルに話します。
スラングも日常的に使われ、カジュアルな英語というイメージがあります。
イギリス
イギリスはオールドファッションな部分も多く残っており、丁寧でカッチリした印象があります。
文化的な背景もあり、やや回りくどい表現や曖昧なニュアンスが好まれています。
もちろんスラングも使いますが、キレイな英語と言われればイギリス英語の方がフィットするでしょう。
「アメリカってどんな国?」と「イギリスってどんな国?」という記事に書いてある、それぞれの国の国民性と共通点があっておもしろいね!
発音の違い
イギリス英語とアメリカ英語の大きな違いに、発音があります。
中でも特に特徴的な発音の違い3つをピックアップしました。
リンキング(音の連結)
アメリカ英語とイギリス英語の音を聴き比べてみると、アメリカはキャラメル、イギリスはプリッツのようなイメージがあります。
なぜそのように聞こえるのかと言うと、アメリカ英語母音で終わる単語と子音で始まる単語のリンキングが起きやすいからです。
イギリス英語でもリンキングはおきますが、アメリカ英語に比べると頻度は少なく、基本的には単語単語が1つずつ区切れて聞こえます。
例: little bit
米:リルビッ(ト)
英:リトゥルビッ(ト)
T発音
アメリカ英語とイギリス英語の大きな特徴の一つはT発音の違いです。
イギリスでは「T」の音をハッキリ発音するのに対し、アメリカでは「R」や「D」のような音になります。
例: Water
米:ウォラー/ウォダー
英:ウォーター
例: Party
米:パーリィー
英:パーティー
例: Not at all (*リンキングしてます)
米:ノラロー(ㇽ)
英:ノッタットー(ㇽ)
同じイギリスでもT音が消えたように聞こえたりRに聞こえたりする方言もあるよ。
R発音
「R」の発音は「T」とは逆で、アメリカ英語でしっかり発音し、イギリス英語はほとんど発音しません。
日本語の「らりるれろ」はどちらかというと「L」に近く、「R」はちょっと巻き舌ぎみに発音します。
例: Hard
米:ハールド
英:ハード
例: Door
米:ドォー(ㇽ)
英:ドォー
単語の違い
アメリカとイギリスでは、単語の使い方に大きな違いがあります。
スペルが違って発音は一緒!というパターンも多いです。
異なる単語はかなり数が多いので、ここでは頻繁に登場する日常生活単語だけをピックアップしてみました。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|---|
携帯電話 | cell phone | mobile |
ゴミ | garbage | rubbish |
地下鉄 | subway | underground/tube |
アパート | apartment | flat |
フライドポテト | french fries | chips |
ポテトチップス | chips | crisps |
サッカー | soccer | football |
映画 | movie | film |
薬局 | drug store | pharmacy |
郵便番号 | zip code | postcode |
エレベーター | elevator | lift |
休暇 | vacation | holiday |
1階 | first floor | ground floor |
高速道路 | free way | motorway |
イギリスの1階(first floor)は日本でいう2階になっちゃうんだってー!
紛らわしいー!
イギリス英語とアメリカ英語どっち学ぶべき?
国が違えば英語も変わる、という事実だけで、どっちがいいも悪いもありません。
ただ、イギリス英語の方がきちんとしていて、アメリカ英語は現代的、という印象はネイティブでも持っているようです。
Youtubeなどで聞いてみて、「こういう風にしゃべりたいな!」と思う方を選べばいいと思います。
アメリカ英語はこんな感じ。
イギリス英語ってこんな感じ
現地に留学に行くならば、文化や治安や気候など他の要素も考慮して選ぶ方がいいよ!
カナダとオーストラリア英語はどう?
「いやいや、行きたいのはイギリスでもなくアメリカでもないんだよ。」
という人もいると思いますので、おまけでカナダとオーストラリア英語の違いも簡単に解説しちゃいます。
カナダ英語
綴りはイギリス英語に近く、発音はアメリカ英語寄りです。
アメリカ英語よりももう少し上品で、世界中で通じるニュートラルな英語を話す人が多いです。
早口の人が多いので、リスニングが苦手な人には最初はややハードルが高く感じるかもしれません。
オーストラリア英語
オーストラリアの英語はイギリス英語がベースとなっています。
しかし時代とともにオーストラリア独特の言い回しや表現、発音が生まれました。
ゆるーいオーストラリア人は、頻繁にオリジナルの単語や省略語を使うので、英語ネイティブでも理解ができないこともあります。
そして田舎へ行けば行くほど訛りも強くなります。
英語を学ぶことが一番の目的であれば、都会滞在が無難です。
「オーストラリアってどんな国?ワーホリ人気No1国の特徴7選!」という記事にもオージーイングリッシュについて触れてみたよ。
まとめ
同じ英語ネイティブでも各国の英語の特徴は様々です。
英語の違いは留学先を選ぶ1つの要素にすぎませんが、英語が留学の一番の目的である人にとっては大事な要素ですよね。
実際にネイティブの発音を聞いてみて、「これだな!」と思う英語の国に行ってみるもよし、文化や食事で決めるもよし。
楽しい留学生活を!